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9月の誕生石

9月の誕生石は「サファイア」と「クンツァイト」の2つです。サファイアは日本以外の国でも9月の誕生石として採用されていますが、「クンツァイト」を採用しているのは日本だけです。 日本ではこれまで、9月の誕生石はサファイアだけでしたが、2021年12月の誕生石改訂により、クンツァイトが新たに追加されました。 一方、9月の誕生石は「サファイアとラピスラズリ」の2つとする声もあります。なぜこのようなことが起きるのかというと「イギリスとオーストラリアで採用されているから」と考えられます。 誕生石は国ごとに基準が異なるため、必ずしもすべての国で統一されているとは限りません。日本では、イギリスやアメリカ、フランスといった様々な国の誕生石(の基準)が混在しているため「どれが正しいの?」という混乱が起きている訳です。 日本では、全国宝石卸商協同組合が制定(1958年制定、2021年改訂)し、日本ジュエリー協会や山梨県水晶宝飾協同組合などが追認している「日本の誕生石」が基準とされていることを知っておきましょう。 参考:誕生石の改訂について、日本ジュエリー協会
9月の誕生石が増えた理由
2021年12月の誕生石改訂によって、9月の誕生石として「クンツァイト」が新たに追加されました。(この改訂によって全10種が追加された) クンツァイトが追加された理由は、クンツァイトの名前の由来である、鉱物学者George Frederick Kunz(ジョージ・フレデリック・クンツ)が、9月生まれだったためです。 また、独特なピンク色をしているクンツァイトは、世界中で人気が高いことから、日本でも誕生石のひとつとして採用されました。サファイアの特徴

9月の誕生石であるサファイアは、主に以下のような特徴があります。
- ルビーと同じコランダムという鉱物
- カラーバリエーションが豊富
- アステリズム(スター)が見える物もある
- 硬度が高い(モース硬度9)
- 大半は加熱処理されている
サファイアの宝石言葉
サファイアの宝石言葉は以下の通りです。- 誠実
- 慈愛
- 徳望
- 平穏
- 忠誠
サファイアの意味と効果
サファイアはラテン語の「青(Sapphirus)」に由来し、深く透き通った海のような存在という意味が込められるようになりました。 これに結び付け、大切な相手に誠実さや純粋さが伝わる効果があるとされています。この効果にあやかり、婚約指輪や結婚指輪としてサファイアを贈ることもあります。 また、サファイアの青色は、冷静さや落ち着きを与える効果があるとされ、精神を鎮めたり、休ませたりする効果もあると言われています。クンツァイトの特徴

- 燐光性がある(光源を失った後も暗闇で発光する現象)
- 多色性がある
- 割れやすく、退色しやすい
- モース硬度は6.5から7
- 正確にはスポジュメンという鉱物
- スポジュメンのうちピンク色がクンツァイト(緑色はヒデナイト、黄色はトリフェーン)
クンツァイトの宝石言葉
クンツァイトの宝石言葉は以下の通りです。- 可憐
- 純粋
- 母性
- 無償の愛
クンツァイトの意味と効果
クンツァイトは優しいピンク色をしていることや、割れやすく、色落ちしやすいことから、繊細さという意味が込められるようになりました。 このことから、女性らしさが身に付く効果があるとされています。また、ピンク色による癒しの効果、そして純粋さがハートチャクラを開くといったスピリチュアル効果もあると信じられています。まとめ
9月の誕生石はサファイアとクンツァイトの2つです。いずれもジュエリーとして人気が高く、手頃な価格帯も豊富に揃っています。 とりわけ、サファイアに関しては、結婚23周年記念(青玉婚式)などにも贈られることがありますので、贈り物の際には参考にしてみてください。9月誕生石の商品はこちらからご覧いただけます。