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「10月の誕生石はなぜ2つあるの?」や「10月の誕生石はトルマリン以外に何がある?」といった疑問を持ったことはありませんか?
日本では、10月の誕生石はトルマリンとオパールが採用されていますが、インターネットでは「ローズクォーツ」や「タイガーアイ」も10月の誕生石として含んでいる情報が散見されます。
実際のところ、10月の誕生石として正しい情報はどれなのでしょうか?この記事では「10月の誕生石」に関する正しい情報を、宝石のプロが初心者にもわかりやすく解説します。
10月の誕生石
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日本における10月の誕生石は「トルマリン」と「オパール」の2つです。ローズクォーツやタイガーアイなどは日本の誕生石には含まれていません。
これまで日本では、様々な団体や企業によって異なる誕生石が用いられていました。2021年12月、全国宝石卸商協同組合や日本ジュエリー協会などによって、消費者の混乱を解消するために、統一された「日本の誕生石」が制定(改訂)され、国内ではこれが基準になっています。
トルマリンとオパールは、すべての国ではないものの、10月の誕生石として採用している国が多く、日本では1958年からこの2つが10月の誕生石として定着しています。
一方、フランスでは「真珠(パール)とアクアマリン」、カナダは「タイガーアイとオパール」が10月の誕生石として採用されていることから、情報が錯綜する原因になっています。
日本では「日本の誕生石」を基準とし、これを定着させる必要性が高まっていることから、10月の誕生石はトルマリンとオパールの2つが正しい情報と言えます。
10月の誕生石が2つになった理由
10月の誕生石が2つになった理由は、主に以下のようなことが挙げられます。
- アメリカの誕生石に準じたため
- 消費者の混乱を避けるのに統一した基準を設けるため
そもそも日本の誕生石は「アメリカの誕生石に準じる」ようにして制定されました。(1958年)
アメリカでは10月の誕生石としてトルマリンとオパールが採用されていたことから、日本もこれに準じて、トルマリンとオパールの2つになりました。
一方、日本では様々な団体や企業によって「独自の誕生石」が使われるようになった他、(アメリカ以外の)海外の誕生石も用いられた結果、消費者が混乱する事態になったのです。
このような混乱を受け、全国宝石卸商協同組合や日本ジュエリー協会などの国内主要団体が「消費者の混乱を避けるのに統一した基準を設ける」ことを目的に、協力し合うかたちで日本の誕生石を制定(改訂)しました。
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トルマリンの特徴
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10月の誕生石であるトルマリンは、主に以下のような特徴があります。
- カラーバリエーションが豊富
- トルマリンは5変種、33種類の総称
- モース硬度は7から7.5
トルマリン最大の特徴は、カラーバリエーションが豊富ということです。「トルマリンに存在しない色はない」と言われるほどで、2色が混在するバイカラートルマリンや、ウォーターメロントルマリンなどが広く知られています。
この他に「ピンクトルマリン」や、青色から緑色に近い「パライバトルマリン」などは、宝石のなかでもトップクラスの人気を誇ります。(パライバはブラジルの州に由来する)
同じトルマリンでも、カラーによって美しさや価値が大きく変わることも特徴と言えるでしょう。
トルマリンの宝石言葉
トルマリンの宝石言葉は以下の通りです。
トルマリンは色が豊富であることから、色によっても宝石言葉が変わるとする考えもありますので、主な色の石言葉も合わせて知っておくとよいでしょう。
- ピンクトルマリン:愛情、自然体
- ブルートルマリン(パライバトルマリン):冷静、安定
- グリーントルマリン:平穏、回復
- ブラックトルマリン:活力、浄化
トルマリンの意味と効果
トルマリンは多様な色をしているため、色が持つ意味と結び付けられることが多いようです。例えば、最も人気があるピンクは、愛情や女性らしさと結び付けられて、恋愛成就や夫婦円満に効果があるとされています。
また、パライバトルマリン(ブルーまたはグリーン)は、思考力を高める効果や、癒しの効果すなわちヒーリング効果が高いと信じられています。
なお、トルマリンには「圧電効果(圧力を加えると、それに比例した分極が現れる効果)」を有することから、マイナスイオンや磁気を発生させ、肩こり等の解消に効果があると言われていますが、科学的な根拠に乏しく、効果は認められていません。
鉱物学を専門とする、広島大学の大川真紀雄氏は「(トルマリンの)性質を拡大解釈」と指摘しています。
参考:鉱物を研究して気付いたこと、大川真紀雄・広島大学理学部地球惑星システム学専攻
トルマリンについてもっと詳しく知りたい方は
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オパールの特徴
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10月の誕生石であるオパールは、主に以下のような特徴があります。
- 遊色効果(ゆうしょくこうか)がある
- 3%から10%は水分で構成されている
- 乾燥や熱に弱い
- 色の変化が大きな物ほど価値が高い
- モース硬度は5から6.5
オパールは「遊色効果(プレイオブカラー)」と呼ばれる色の変化(光学効果のひとつ)が特徴です。
遊色効果は、見る角度によってオパールの表面が様々な色に変化する現象のことで、原則としてオパールだけに用いられる光学効果です。
オパールには「オパレッセンス」と呼ばれる色の変化があります。オパレッセンスは乳白色の暈色(うんしょく:虹のような色)に変化する現象を指し、オパレッセンスが見られるオパールはプレシャスオパールと呼ばれ、価値が高くなりやすいとされています。
オパールの宝石言葉
オパールの宝石言葉は以下の通りです。
オパールの意味と効果
オパールは他の鉱物と異なり、水分を多く含んでいることや、虹色に変化することから、若々しさや、明るい気持ちといった前向きな意味が込められるようになりました。
これにより、若さの維持(アンチエイジング)、才能の開花、そしてポジティブになれる効果があると言われています。
まとめ
10月の誕生石はトルマリンとオパールの2つです。いずれもカラーに特徴がある宝石ですので、贈る相手の好みに合わせてぴったりのカラーを選ぶと喜ばれるでしょう。
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